加令性黄斑変性(AMD)に対する光化学療法

加令性黄斑変性(AMD)に対して、レーザー照射によって活性化して脈絡膜新生血管を閉塞する薬品を投与するPhase3治験を行い、結果をまとめたレポートです。

 投与した薬品はVerteporfin。光感受性が高く、動物実験で選択的に血管を閉塞させ、周囲の組織にわずかな影響しか及ぼさないことが確かめられています。またPhase1,2の治験で網膜血管に対するダメージや視力低下なしに、脈絡膜新生血管からのFAGのリークを抑えることが示されています。
 治療はVerteporfinを事前に点滴し、5分後に689nmの色素レーザーを50J/cm2に達するよう、600mW/cm2の強度で83秒照射することで行われました。プラセボ投与による対照群をまじえたdouble masked studyで、対象は投与群402例、対照群207例です。
 結果は、治療12ヶ月後において、対照群の視力改善7.2%、不変または悪化92.8%に対し、投与群は視力改善16.4%、不変または悪化84.6%と、投与軍において有意な視力改善が認められました。
 注射部位の腫れや炎症以外にほとんど副作用のない治療であるから、AMDの脈絡膜血管新生に対して安全に行うことができる、というのが著者のコメントです。
 出典は、Treatment of Age-related Macular Degeneration With Photodynamic Therapy Study Group: Photodynamic Therapy of Subfoveal Choroidal Neovascularization in Age-related Macular Degeneration With Verteporfin. Arch Ophthalmol 117: 1329-1345, 1999

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