| βブロッカー点眼は、簡単で強力、かつ不快な副作用の少ない眼圧加工剤として普及し、現在では緑内障治療の第一選択薬としても用いられつつあります。私自身も多用しています。
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| 一方、点眼薬は粘膜、あるいは鼻涙管からのどを経由して、投与量の80%近くが全身に移行することが知られています。βブロッカーは全身作用として、徐脈などを起こすため、より選択的に作用する点眼薬(ベトプティックなど)も開発されてきました。
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| 今回のレポートは、全身的、あるいは点眼でβブロッカーを投与されている前眼部虚血性視神経症、正常眼圧緑内障、開放隅角緑内障患者において、夜間の血圧や脈拍の変化、視野の変化を調査したものです。
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| 結果は、全身投与でも点眼でも、βブロッカー投与によって血圧低下と脈拍数減少が認められ、特に正常眼圧緑内障患者の拡張期血圧低下が顕著でした。またβブロッカーを点眼していない正常眼圧緑内障患者おいては、視野が進行したのは28名中16名(57%)であったのに対し、βブロッカー点眼群では60例中55例(92%)と、統計的に有意に多い視野の進行が認められました。
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| 著者らは、血圧低下などによって生ずる視神経乳頭への血流減少が、もともと脆弱な視神経に悪影響を与えるのではないか、と推察しています。開放隅角緑内障については、ほとんどの症例がβブロッカーを点眼していたため、比較できなかったとしています。
また、今回のデータでβブロッカーが有害であるとシンプルに言うことはできない、ともコメントしています。 |
| 仮に一過性の血圧低下と血流減少が生じても、眼圧下降作用の方がより有益で、結果として視野には有利に働く場合もあるでしょう。なんといっても、βブロッカーが強力な眼圧下降作用を持つことは事実です。要は、作用、副作用のバランスであり、これは他のすべての薬や治療法同様、個々の症例について経過を診、適否を判断していくしかないでしょう。
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| 私もちょっとでも眼圧を下げようと、正常眼圧緑内障患者に対してβブロッカーを使用しています。少しでも全身作用が少ないよう、チモプトールよりベトプティックやミケランを選んでいるのですが、今後は症例によっては、同じβブロッカー系でも、血流改善作用が期待されるハイパジールや、プロスタグランディン系のキサラタン、レスキュラ、あるいはピバレフリンなどをメインにしていこうと思います。
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| 出典は、Hayreh SS et al: Beta-blocker Eyedrops and Nocturnal Arterial Hypotension. Am J Ophthalmol 128: 301-309, 1999 |
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