| 以前から翼状片と日光曝露との関係は言われていましたが、もひとつはっきりした疫学的報告はなかったように思います。今回のレポートはDose-Response関係まで示した、かなり信憑性の高いレポートと言えるでしょう。
|
| 対象は1989から1990の間にオーストラリア、パースのある総合病院を受診した患者のうち、パースから30q以内に居住しており、翼状片手術のため入院した者150例、コントロールとして、同じく他科の病気で入院した者135名です。
|
| 患者に対するインタビューによって日光曝露の量を推算していますが、これは帽子や眼鏡の使用の有無、居住地の緯度、時間帯による日光強度の違いまでを計算に入れたもので、最終的にmWh/cm2という、日光曝露累積量で表されています。
|
| 著者らは日光曝露量と翼状片手術の必要性の間には、量的相関関係がある、との結果を得ています。その相関は、もっとも翼状片がおきやすい条件の場合、そうでない人に比べて数倍に達するとの結果が示されています。
|
| オーストラリアは元々赤道近いために日光の強い国であり、今回のレポートの舞台、パースも緯度で言えば日本の種子島に相当するあたりになります。このため、そのまま日本に話を持ってくることはできないかも知れませんが、不要な日光曝露は翼状片につながる、ということは言えそうです。
|
| 出典は、Threlfall TJ et al: Sun Exposure and Pterygium of the Eye: A Dose-Response Curve. Am J Ophthalmol 128: 280-287, 1999 |
|