黄斑変移手術

黄斑変性に対する黄斑部移動(回転移植)術のレポート

 黄斑部血管新生による視力低下に対して、黄斑部の網膜を移動させることによって視力の保持をはかる手術についてのレポートです。
 1983のLinsey P らの報告以来、黄斑の移動術はいろいろ試みられ、最近日本の新聞でも、革新的治療方法として報道されたようです。しかし、実際にはさまざまな合併症のため、まだまだ有効とも安全とも言えない段階のようです。
 このレポートでは、著者らはこれまでの術式を改良した方法で10眼に手術を行っています。結果は、視力改善4例、悪化6例。再手術必要例3例、再々手術必要例1例という事でした。
 著者らは、現在の術式、器具では結果の予測が付かず、安全な方法とは言えない。しかし、放置することで視力の低下する黄斑部血管新生に対して、手術による視力低下の方がマシ、というケースもあるだろう、と結論しています。
 黄斑部血管新生に対しては、放射線療法も試みられており、少なくともこちらは直ちに合併症が起きることはないようです。さしあたりレーザーが不適当な症例には、手術よりも先に放射線療法を試みる方が安全ということなのでしょう。
 出典は、Lewis H et al: Macular Translocation for Subfoveal Choroidal Neovascularization in Age-related Macular Degeneration: A Prospective Study. Am J Ophthalmol 128: 135-146, 1999

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