未熟児網膜症と近視の関係

未熟児網膜症の程度が強いと近視が進行する

 生下時体重1251グラム未満の未熟児827名を生後3ヶ月から5年半まで観察し、未熟児網膜症の程度と近視の出現の関係を調査したレポートです
 未熟児の生下時体重が少ないと近視になりやすいという報告はこれまでにも何例かあり、1才時の近視の出現率は体重が100グラム減るごとに10%増加するといわれています
 ここで紹介する論文は、急性期の未熟児網膜症および周産期疾患の程度が未熟児の屈折に関係することを、5年半多数の症例を追跡した結果として示しています。
 近視傾向は生後3ヶ月から1年で出現しはじめ、その後も遠視の減少、近視の高度化が進行します。この原因として、著者らは視機能と網膜が生後の眼球発育と強く関係していること、視刺激の異常が近視の誘因となることなどを挙げています。
 生後すぐからの角膜白班は強度近視を伴うことが多いですが、これも機械的な角膜の硬さではなく、視機能異常が原因となって近視を生ずるものと考えるべきでしょうか。
 出典は、Quinn GE et al: Prevalence of Myopia between 3 Months and 5 1/2 Years in Preterm Infants with and without Retinopathy of Prematurity. Ophthalmology 105, 1292-1300,1998

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