| 眼圧が高いにもかかわらず、緑内障にならない「高眼圧症」眼においては、角膜厚径が正常眼より大きいという論文が、最近数例発表されてきました。
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| 以前は、眼によって眼圧に対する耐性が違うから、高眼圧症でも緑内障にならない、という説明が普通でした。しかし、高眼圧症眼の眼圧は、実際には正常なのではないか。単に、角膜が厚いから高く測定されているだけではないか。
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| もしそうなら、逆に角膜が薄ければ、眼圧が高くても正常眼圧に測られてしまうのではないか。眼圧が正常なのに緑内障になる「正常眼圧緑内障」は眼の耐性が弱いのではなく、単に眼圧が高いのに角膜が薄いため、正常眼圧と間違われているのではないか。
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| 今回紹介する論文は、正常眼圧緑内障25例と高眼圧緑内障27例の角膜厚径を比較しています。その結果、正常眼圧緑内障眼は平均約6%角膜が薄く、その差は統計的に有意でした。
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| 角膜の厚さは角膜の硬さに影響します。これは圧平型眼圧計では涙液の表面張力と相殺するものとされていますが、実際には理論上完全に相殺するはずがないものです。高眼圧症、正常眼圧緑内障のすべてが角膜の厚さの違いによるものではないにせよ、緑内障を診ていく上で、角膜厚径も無視できない要素になったということでしょう。
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| 出典は、Morad Y, et al: Corneal thickness and curvature in normal-tension glaucoma. Am J Ophthalmol 125,164-168,1998 |
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