LatanoprostによるCMEと前部ブドウ膜炎

緑内障治療用点眼剤、Latanoprostの副作用報告です

 Latanoprostは日本ではまだ使用されていない、眼圧降下用点眼剤です。有効性とともに、結膜充血、虹彩の色素沈着といった無害な副作用がこれまでに知られています。
 この論文は、163眼に平均7ヶ月投与した結果、8眼に前部ブドウ膜炎、2眼にCME(黄斑嚢様浮腫)を生じたことを報告しています。ブドウ膜炎の経過は良好ですが、CMEは改善傾向はあるものの、論文提出時点での矯正視力は(0.1)です。
 Latanoprostはプロスタグランディン類似物質であり、この種の薬剤は種類、作用箇所によって多様な効果を示します。なかには抗炎症作用をもつ物もありますが、Latanoprostでは炎症を惹起してしまったようです。
 今後、日本でも臨床使用が始まるでしょうが、投与時にはこのような副作用にも注意する必要があるようです。
 出典は、Warwar RE et al: Cystoid Macular Edema and Anterior Uveitis Associated with Latanoprost Use. Ophthalmology 105,263-268,1998

ホームページに戻る

眼科ニュースの目次に戻る