喫煙は老人性黄班症の危険因子

最新の学会誌から、眼科専門領域のトピックスをお伝えします。

 老人性黄班症は、黄班部(網膜の中心部)に出血、浮腫などの変化が起きる病気で、視力が0.1以下に低下してしまう上、確実な治療法がないため、眼科治療の大きなテーマの一つになっています。
 以前より、喫煙者に老人性黄班症が多いとの指摘があり、多くの研究がなされてきました。このような研究では、対象者を公平に選ばないと正しい結果が得られないため、ある地域の住民全体を対象とするような大規模な調査が行われます。今回の論文はオーストラリア、シドニー西のブルーマウンテン地区の49才以上の住民全員を調査した結果です。
 結論は、これまでになされた調査同様、喫煙は老人性黄班症の危険因子である、というものでした。疫学的調査は統計処理の方法によって結果が変わってしまうことがありますが、地域住民全体に対する調査は今回を含めると合計15000人以上を対象に、4ヶ国で異なる研究者によって実施されており、結論の信憑性は高いと考えられます。原著は下記の論文です。

 Smith W, Mithcell P and Leeder SR: Smoking and age-related maculopathy The Blue Moutains eye study. Arch Ophthalmol 114: 1518-1523, 1996

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