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サプリメントやハーブ類などの眼科疾患に対する有効性は慎重に考えた方がよい、と2006年1月のトピックスで紹介しましたが、眼精疲労に対しては有効そうだという論文がありました。 |
| 明治製菓社製の
カシスポリフェノール20(←左のリンク先ではカシスiという健康食品が紹介されています。論文に紹介されているカシスポリフェノール20という粉末は見つかりませんでした。原料なのか、あるいはすでに販売していない商品なのでしょう)という健康食品の有効性を調査したもので、見分けがつかないプラセボを用意し、試験者側、被験者側ともどちらかわからない形で投与し、評価したものです。症例数が20例とやや少ないですが、実験方式としてはよくコントロールされた、信用できる調査と言えます。 |
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投与量はカシスポリフェノール20として232mg。味付けしたジュースの形とし、プラセボも香料、色素を用いて色、香り、味の見分けがつかないジュースを使用しています。試験開始2時間前にカシスポリフェノールあるいはプラセボのいずれかを投与し、2時間VDT作業を行わせ、その前後での近点距離変化、オートレフによる屈折値の変化、中心フリッカー値、自覚的疲労度などを検査しています。 |
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結果は、プラセボ投与群ではVDT作業後に0.075D(優位眼)から0.167D(非優位眼)の近視化が見られたのに対し、カシスポリフェノール投与群では変化が認められませんでした。調節近点距離は両群とも延長しましたが、カシスポリフェノール群では非優位眼において有意に変化が少ない結果となりました。中心cff、自覚的疲労度には差が見られませんでした。 |
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近見付加による近視増加を抑制したとはいうものの、変化は0.075〜0.167Dとわずかであること。オートレフによる測定のみ行っていること、近点距離の変化は非優位眼でしか認められていないこと、自覚的疲労度には差がなかったこと、症例数が各群100ずつと少ないことなど、問題になる点はいくつかありますが、調査手法は悪くないと思います。「効いた」「使えば効果がある」というには少し弱いですが、十分参考になるデータだと思います。著者は自覚的疲労度に差がなかったのは作業負担が強かったために両群とも疲労が強く、そのため差が出なかったと考察しています。あまり疲れない作業の時だけ有効というのも問題のような気がしますが・・・ |
| 出典は、松本 均 他.: VDT作業時の調節機能低下へのカシスアントシアニン摂取の影響. あたらしい眼科
23: 129-133, 2006 です。 |