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他の疾患が治療可能になるに従って、視力低下の原因としてますます問題となっているのが加齢黄斑変性です。今号のOphthalmology誌に、Editorialとして加齢黄斑変性の最新の治療法がまとめられていたのでご紹介します。 |
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記事の対象となっているのは、新生血管黄斑症、いわゆる滲出性加齢黄斑変性のようです。
これまでの歴史として紹介されているのは、まず黄斑部光凝固治療。1980年代のMacular Photocoagulation Study
(MPS)です。これは脈絡膜新生血管の凝固によって、黄斑症が周囲に拡がり、視力低下が進むことを長期的には予防できたものの、光凝固そのものによる視力低下が治療時に生ずるという欠点がありました。 |
| 1990年代後半に登場した光感受性物質を用いたPhotodynamic Therapy
(PDT:光力学療法)は、視力を回復する治療ではなく、評価もまだ確立されてはいませんが、それでも進行予防が期待でき、6人に1人は視力が改善されると考えられています。筆者はこの点について光凝固の2倍の成績、と概括しています。 |
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その後登場した、黄斑移動手術(網膜回転移植)は
、視力改善がPDTの二倍期待できるとされたものの、新生血管の再発が頻繁に見られ、長期の成績についてはまだよくわかりません。新生血管抜去術も一部で有効な症例は見られるものの、全体として評価すると有効性は明らかでないようです。 |
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そこで最近注目されているのが、硝子体内薬物投与です。筆者が取り上げているのはPegaptanibという薬剤で、単鎖の核酸を含んだ人工合成物質です。
血管内皮細胞成長促進因子と特異的に結合することで、新生血管の抑止と共に血管壁からの漏出を抑える作用もあるようです。Gragoudas等の報告では、12ヶ月経過観察で中等度から高度の視力低下は有意に減少し、2年の経過も良好なようです。ただし、6週間毎の硝子体内注入という投与方法のため、眼内炎の発生が1%に認められており、それより少ないものの、白内障、網膜剥離の発生もあるようです。 |
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別の薬物療法がAnecortave
acetateです。これは新生血管抑止作用を持つ合成ステロイドで、糖質ステロイドのような眼圧上昇作用や白内障誘発がなく、投与方法も6ヶ月間隔で後部テノン嚢下という便利なものです。効果判定は進行中ですが、小規模試験の成績は良く、期待が持てそうだと言うことです。 |
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静注で用いる別の新生血管抑制因子がRanibizumabです。Pegaptanibよりも選択性が少なく、4週毎の静注で投与しますが、広範囲に作用するため全身的な副作用も考えられ、現在検討されています。 |
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著者がコメントしているとおり、最近2年の間にも新しい治療法が登場しており、加齢黄斑変性がコントロールできる時代はさほど遠くなさそうです。 |
| 出典は、Schachat AP: Editorial - New Treatments for
Age-Related Macular Degeneration - . Ophthalmology
112: 531-532, 2005 です。 |