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加齢黄斑変性はやっかいな病気ですが、特に黄斑下新生血管は急激な視力低下を招くため、光凝固、手術、Photodynamic
Therapy、放射線照射などが行われてきました。その中で、放射線照射は容易に実行できて、しかも副作用がないため、有効であれば希望のおける治療方法なのですが、もうひとつはっきりした有効性が示されていませんでした。 |
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今回紹介する論文においても、よくコントロールされた調査によって、放射線照射を行った症例と、行わない症例の間に視力予後の差はないという結果が示されました。調査は英国の3ヶ所の病院で行った結果を集計しています。 |
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対象は60才以上で中心窩下脈絡膜新生血管を有し、矯正視力が0.1以上の加齢黄斑変性患者203例。ランダムに101例を治療群、102例を無治療群に割付け、最大24ヶ月までフォローしています。治療はリニア・アクセラレーターを用いたガンマ線照射によって行われ、各症例とも12グレイを連続6日間に分けて照射しています。 |
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3、6、12、24ヶ月経過時、それぞれについて治療群と無治療群を比較した結果、遠見矯正視力については、治療群の方がわずかによい傾向はあるものの、その差は平均0.1にも達さず、統計的には有意差に達しませんでした(p=0.11〜0.28)。 |
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近見矯正視力については、6ヶ月経過時のみ治療群の方が統計的に良い視力が得られ(p=0.48)、平均0.1良い視力を示しました。また、他の時期についても治療群の方がやや良い視力を示したものの、その差は統計的に有意ではありませんでした。 |
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著者らは、放射線療法は少なくとも悪影響はないであろう物の、その効果はわずかであり、Photodynamic
Therapyのもう少しましな効果に比べると、黄斑下新生血管に対する臨床的な標準的治療法とは言い難い、という考察を加えています。 |
| 出典は、Hart PM et al.: Visual Outcomes in the Subfoveal Radiotherapy
Study. - A Randomized Controlled Trial of Teletherapy for
Age-Related Macular Degeneration- Arch Ophthalmol 120: 1029-1038, 2002 |