| キサラタンは一日一回の点眼で強力な眼圧下降作用が得られ、しかも循環改善による視神経保護効果も期待できる、大変有用な緑内障治療薬です。私自身、下眼瞼の着色などの副作用に留意しつつも、多く処方しています。
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| これまで、キサラタンについて報告されている副作用は、上記の下眼瞼の着色の他、虹彩着色、睫毛が濃くなる、無水晶体眼におけるCME、前部ブドウ膜炎、あるいは角膜潰瘍
などですが、今回取り上げる論文は、キサラタン点眼による偏頭痛を報告しています。
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| 症例は、65才男性、67才男性、54才女性の3例。1例目はキサラタン処方に引き続く数ヶ月、それまでなかった拍動性の両前額部痛が出現し、頻度は毎日となり、程度も麻薬性鎮痛剤でも軽快しないほどになりました。キサラタン点眼を中止したところ、即座に軽快し、その後10ヶ月再発しませんでした。そこで、キサラタンを試しに再開したところ、2日目にはひどい頭痛が再発し、中止することとなりました。その後は再発していません。
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| 2例目はキサラタン点眼開始翌朝から両前額部の強い痛みが始まり、鎮痛剤も効かないため、4日目に救急外来を受診しています。CT等では異常はなく、6日目にキサラタンを中止したところ頭痛は解消し、以後1年間再発していません。3例目では最初の点眼の数時間後、左の拍動性前額部痛を生じ、これが3日間繰り返されました。しかし、4日目には点眼しても頭痛は起きず、以後、キサラタン点眼を続けても頭痛は生じていません。
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| 偏頭痛の原因自体、古典的な血管性頭痛説から始まって、最近の体液性因子説、三叉神経血管システム説など、さまざまな説があります。キサラタンが頭痛を起こす原因もまだ不明ですが、著者はキサラタンが毛様体内でプロスタグランディン産生を刺激し、これが三叉神経血管システムを介して偏頭痛を起こすのではないかと推論しています。 |
| 出典は、Weston BC: Migraine Headache Associated With Latanoprost. Arch Ophthalmol 119, 300-31, 2001 |
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