| 兎眼を用いて実験的な角膜切開創の接着を、色素とレーザーを用いて行ったレポートです。色素をレーザーで励起すると、水溶性コラーゲンに架橋し、接着作用を示す性質を利用したものです。
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| 使用されたのはローズベンガルとアルゴンレーザー。摘出兎眼の輪部から1mm前方に、巾3.5mmのケラトームで虹彩に平行に全層切開を行い、切開面にローズベンガルを塗布。514nmのアルゴンレーザーをファイバーを用いて切開面に照射しています。他に色素としてriboflavin-5-phosphateに488nmのレーザー、N-hydroxy-pyridine thione(N-HPT)に351nmのレーザー、メチレンブルーに661nmのレーザーなどの組み合わせをテストしています。
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| 各処置直後に眼内圧を上昇させ、どこまで上げられるかを測定しています。ローズベンガルにアルゴンレーザー照射後は300mmHgまで密閉性が保たれました。ただし、照射時間が長すぎると逆に密閉性が損なわれており、著者らは熱変性によるものだろうと考察しています。
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| 他の色素も同様に接着作用を示しましたが、N-HPTはやや弱く、メチレンブルーは密閉力を示しませんでした。10-0ナイロン2糸による縫合との比較では、ローズベンガルなどは縫合と同等の接着力を持っているものの、いったん漏れが生ずると創口は開いたままになる。一方、縫合ではいったん漏れが生じても、圧がなくなればまた創口が閉じる点が優れていたそうです。
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| 著者らは全層角膜移植、LASIK、白内障手術や角膜裂傷の閉鎖に使えるのではないかと考察しています。フラップの脱落が問題になるLASIKでは、手技の容易性と合わせて特に有用かも知れませんね。 |
| 原典は、Mulroy et al. "Photochemical Keratodesmos for Repair of lamellar Corneal Incisions." Invest Ophthal Vis Sci. 41, 3335-3340, 2000 |
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