7才からでも弱視治療は有効

7才以上まで放置された弱視の治療

 弱視治療が有効なのは、視機能、両眼視機能が固定する6才まで、遅くとも7才まで。それ以降治療を行っても効果は期待できない、というのが弱視治療の常識だと思います。今回のレポートは7才以降になってから弱視治療を始めた36例全員で治療効果があったという報告です。
 対象は7才から10.3才までの36例、平均年令8.2才。内訳は、不同視弱視が19例、斜視弱視が9例、不同視かつ斜視弱視が8例。どれも7才以降に初めて弱視の診断を受け、治療不可能とされた患者です。初診時矯正視力は0.4〜0.05(平均0.15)。治療はフルタイムの遮蔽(21例)、フルタイムの部分遮蔽(7例)、フルタイムの遮蔽コンタクトレンズ装用(8例)です。
 治療期間は1週間〜2.8年(平均10ヶ月。大半が1年以内)。結果は全例で矯正視力が0.7〜1.0に回復し、最初は全例で異常のあった両眼視機能も全例で正常化、あるいは改善しています。おそらく傍黄斑固視が確立した斜視弱視症例は含まれていなかったのでしょう。
 この報告は未治療例に対象を限っていますから、それまでの治療にも関わらず弱視が治らなかった症例については、やはり7才以降の治療は効果が期待できないかも知れません。しかし、そうでない場合、7才を過ぎていても徹底した治療を行う意味は十分あるというのがこの論文の主旨です。
 出典は、
Mintz-Hittner HA, Fernandez KM : Successful Amblyopia Therapy Initiated After Age 7 Years. Arch Ophthalmol. 118:1535-1541,2000

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