| MRI断層検査は強い磁場を使用するため、金属製品の持ち込みは禁止されており、ペースメーカー使用患者などは検査を受けられないのはご存じの通りです。
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| 今回紹介する症例は、本人が知らないままに眼内に異物(おそらく金属)が入っており、別の疾患でMRIにかかったために前房内出血と急激な視力低下を起こしたというものです。
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| アメリカの63才の男性で、金属工でしたが眼外傷の既往はなかったそうです。心臓移植のためにMRI検査を受けた直後に左眼の眼痛と視力低下を訴えました。左眼視力は指数弁に低下し、眼圧はRT=12mmHgに対し、LT=30mmHgと上昇していました。左眼には前房の半分を占める出血が認められました。
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| 眼窩CTによって、左眼前房下方に高密度の異物が発見されました。右眼も眼球のすぐ外側に異物が検出されました。5日目には眼圧は下降し、左眼前房出血は1mmほどの出血塊となり、眼底には火焔状出血が認められました。また、両眼とも結膜下出血が認められました。
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| 体内金属異物に対するMRIの影響については問題ないとする論文もあるようですが、ゼラチン内やウサギ、牛の硝子体内での実験などでは7〜10mm程度まで動くことが観察されています。今回の症例でもMRI直後に発症していることから、因果関係ははっきりしていると思います。
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| 本人が記憶していなくとも、眼内異物のリスクのある職業に就いていた患者にMRI検査を行う際には、十分な注意が必要である、と著者らは結論しています。今回の患者も角膜に2mm程度の瘢痕(飛入痕?)が認められたそうです。
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| 出典は、Christopher N. Ta et al.: Hyphema Caused by a Metallic Intraocular Foreign Body During Magnetic Resonance Imaging. Am J Ophthalmol 129: 533-534, 2000 |
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