日光曝露と白内障

紫外線に長時間さらされると白内障になりやすい

 日射しの強い地方では白内障が多い、という疫学的研究から始まって、紫外線曝露白内障につながるという報告はいくつかなされています。今回紹介する研究は南フランスのSeteに住む60才以上の住人、2584名(男1133名、女1451名)を対象に行われました。
 紫外線被曝UV-Bを指標とし、生まれたから浴びた紫外線量を、それまでの居住地の違い、職業による違い、レジャーなどの趣味の違い、さらに日光だけでなく溶接光などへの曝露も含めて推計し、白内障発症率との関連を調べています。
 白内障は60才代の男性の9%、女性の12%、80才以上の男性の62%、女性の74%に認められ、紫外線被曝量が多いほど白内障発生率が有意に高いという結果が得られました。特に皮質白内障にこの傾向が強く、これはこれまでになされた報告とも一致しています。
 疫学的手法によるものですから、ただちに紫外線を浴びると白内障になる、と言い切れるものではありませんが、目に関する限り、避けるに越したことはないようです。
 出典は、Delcourt C et al.: Light Exposure and the Risk of Cortical, Nuclear, and Posterior Subcapsular Cataracts. Arch Ophthalmol 118: 385-392, 2000

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