| コンタクトレンズ(CL)の連続装用によって角膜浮腫が生ずることは良く知られた事実です。しかし、CLを乗せない方の目にも、乗せた目の角膜浮腫を反映した浮腫が生ずる、というのがこのレポートです。
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| 著者らは酸素透過性が比較的低いソフトCLと高いソフトCLを、20例の対象の片眼に任意に選んで装用させ、他眼は裸眼のまま8時間就寝させました。起床時に両眼の角膜厚を測定し、角膜浮腫の程度を観察しました。酸素透過性が低いソフトCLでは平均8.7%、酸素透過性の高いソフトCLでは平均2.7%の角膜浮腫が起床時に観察されました。
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| 興味深いのは、CLを装用していなかった方の目の角膜浮腫にも、酸素透過性の低いソフトCL装用群では2.3%、酸素透過性の高いソフトCL装用群では1.4%と統計的に有意な差が見られたことです。
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| また、それぞれの症例に逆のソフトCLを装用させて比較したところ、酸素透過性の低いソフトを装用したときの方が裸眼の角膜浮腫が大きかった症例が20例中16例と大半を占め、残り4例も僅差しかなかったとのことです。
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| CL連続装用時の角膜浮腫は、内皮の機能低下と眼内圧のバランスで機械的に決まると思っていたのですが、どうやらもっと複雑な要素も働いているようです。例えば神経伝達物質のようなものが角膜浮腫の多少に影響するのであれば、それを利用した治療薬開発も考えられるわけです。大変興味深い報告です。 |
| 出典は、Fonn D et al.: Sympathetic Swelling Response of the Control Eye to Soft Lenses in the Other Eye. Invest Ophthalmol Vis Sci. 40: 3116-3121, 2000 |
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