| ユーホルビア(Euphorbia、以下 E. )属植物の一部は、その乳液、樹液に毒性があり、接触すると皮膚、目に炎症を起こします。失明に至った例も報告されているそうです。このユーホルビア属植物による眼障害7例の報告です。
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| 眼障害を報告されているのは、E.palustris、E.caracias、E.miliiとなっています。この中でE.milliは英名"crown of thorns"、和名「ハナキリン」として知られています。
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| 障害内容は、眼痛、流涙、結膜充血、眼瞼腫脹、遅延性角膜上皮欠損、角膜実質浮腫、デスメ膜皺襞形成、虹彩炎などであり、どの症例も完治しています。植物を折ったときに乳液が飛入する、あるいは乳液が付いた手で目にさわることが原因となっています。
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| 典型的な経過は、直後から痛み、熱感、流涙があり、目を洗っても数時間から数日は悪化します。視力は最初はあまり落ちませんが、翌日にはかなり低下します。虹彩炎の発症の有無は入った乳液の量と、植物の種別に影響されます。角膜上皮は翌日には欠損し、修復には1週間以上かかることがありますが、適切に治療すれば、1、2週間で完治します。
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| 最近のガーデニングブームで、日本にもユーホルビア属の植物が普及しているようです。もっともポピュラーなのはポインセチアでしょうが、これによる障害の報告はないようです。最初に挙げた、この論文でも障害が報告されているハナキリンの他、アオサンゴ(別名ミドリサンゴ、ミルクブッシュ)も、図鑑に「乳液が皮膚に付くとかぶれる」と記載されていますから、注意する必要があるでしょう。 |
| 治療に当たっては「問診と洗浄」「二次感染の予防」「散瞳剤と抗生物質、抗炎症剤の点眼」「一旦悪化することを本人に警告」「最初の数日は頻繁に診察する」「植物を持ってきてもらう」ことを、著者らは薦めています。 |
| 出典は、Eke T, Al-Husainy S, Raynor MK: The Spectrum of Ocular Inflammation Caused by Euphorbia Plant Sap. Arch Ophthalmol. 118: 13-16, 2000 |
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