| 調節は、目のピント合わせのことです。カメラではレンズの位置を変えることでピントを合わせますが、人間の目はレンズに相当する水晶体の形を変えることでピントを合わせます。 |
| 水晶体の変形によるピント合わせはちょっと複雑です。水晶体はレンズ型をしていますが、外から力がかからない状態では弾力によって球状に丸くなろうとする性質があります。 |
| しかし、水晶体はチン氏帯という線維によって周りから引っ張られているため、ある程度伸びて薄くなっているのが目の中での自然の状態です。 |
| チン氏帯は毛様体という部分につながっています。ピントを合わせようとすると、この毛様体の筋肉が収縮し、力こぶを作るような変化を起こします。するとチン氏帯がゆるむため、水晶体は本来の弾力で丸くなります。この結果、水晶体の凸レンズとしての力が強くなり、ピントを合わせることが出来ます。 |
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| この説明でおわかりの通り、水晶体の弾力がないとピント合わせが出来ません。年を取ると水晶体の弾力が失われ、チン氏帯が緩んでも水晶体の形が変わらず、ピントが変化しなくなってしまいます。これが老眼です。言わば、固定焦点のカメラになってしまうわけです。 |
| また、水晶体の凸レンズを強めるのが調節ですから、ピントの位置を本来より近くに合わせることはできても、遠くに変えることは出来ません。したがって調節による毛様体筋の疲労、いわゆる「疲れ目」は近くを見ることで起きる事になります。これが遠視の人が、視力が良いのに疲れ目になりやすい原因です。 |