(2000年8月 現在)
| 近視の手術治療には、4つの方法があります。 RK (Radial Keratotomy、放射状角膜切開術) PRK (PhotoRefractive Keratectomy、レーザー角膜切除屈折手術) LASIK(LASer In situ Keratomileusis) ICR(Intrastromal Corneal Ring) です。 |
| 乱視や遠視治療にも応用することは可能です。また、遠視治療用の他の方法もあります。 |
| RKは角膜に数本の切開を入れる術式のため、さまざまな欠点があり薦められません。その最大のものは、打撲による眼球破裂です。切開が切り取り線の役割をして、事故やケンカによる打撲で角膜が破れてしまいます。世界中で多くの報告例があり、しかもこの危険性は手術後一生続くと考えられています。 |
| 他にも、視力の変動、切開創からの感染、まぶしさ、矯正視力低下などの多くの合併症が報告されています。多くのRKが行われたアメリカでも、このような理由で今は近視手術はPRKに移行しています。 |
| PRKは特殊なレーザーによって角膜の表面に言わばカンナをかけ、整形して視力を変える方法です。表面を薄く削るだけなので、RKのような眼球の強度低下はわずかですみます。 |
| 強度近視に用いた場合には角膜に軽い濁りが生じ、矯正視力低下が起きやすいと言われていますが、術式の進歩によって長期間続く混濁はほとんどなくなりました。熟練した眼科医による、軽度近視の治療、中強度近視の「改善」手術であれば、今でも安全に受けることができるでしょう。 |
| むしろ、問題は角膜上皮を広範囲に削り取ることによる術後の痛みで、1〜2日間続きます。また強度近視への効果は不確実です。この点を改良したのがLASIKです。 |
| LASIKは角膜表面を特殊なメスで薄く弁状にそぎ、露出した角膜深部をレーザーで削った後、弁をかぶせ戻します。角膜上皮が弁の部分についていて無事なため、術後の痛みが少ないのが特長です。 |
| PRKよりも強度近視に対する矯正力はありますが、それでも強度近視に対して行った場合は、度数の安定性、視力の出方が悪くなります。あまり欲張らないで近視を減らす程度にとどめるのが安全でしょう。 |
| LASIKの問題は、単にレーザーを照射するだけでなく、かなり複雑な外科操作が必要な点です。このため、熟練した術者であれば良いのですが、未熟な術者が行なうと重大な合併症を生ずる場合があります。熟練した眼科専門医に任せるのが安心でしょう。 |
| ICRは角膜の周辺部にリング状のプラスティックを埋め込み、リングが広がろうとする力で角膜を変形させて近視を減らすものです。他の方法と違って、角膜中央部に損傷を与えることがなく、またリングを抜いてしまえば、ほとんど元の状態に戻せることが特長です。 |
| 現在、FDA(アメリカの厚生省に相当)でのテストが順調に進んでおり、簡単で痛みが少なく、可逆的な方法として期待が持てます。 |
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